袖垣の新調(その1)

10年ぶりに玄関周りの袖垣を作り直しました。個々の素材を見れば、まだ十分に保つ物もあったし、年月を経た風合いがよい味になっている感もありました。ただし、支柱の栗丸太に虫が入って、ブラブラになってしまったので思い切って作り直すことにしました。

それともう一つ、職人さんの問題もあります。こういう昔ながらの垣根仕事をキチンとできる職人さんは少なくなってきているのです。今回は職人さんの助手をしながら、その仕事ぶりを間近で拝見できる良い機会でもありました。

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(上)玄関、庭門周りの袖垣を作り直しました。垣根仕事は冬場の仕事です。

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(上)庭門向かって左側は時雨垣。黒穂(黒竹の穂先)を自宅で切り出した孟宗竹の押縁で押さえてあります。

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(上)庭門向かって右側は時雨垣と檜丸太を挟んで家側は蓑垣にしました。

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(上)玄関向かって右側の袖垣は下が時雨垣で上一段の鎧垣、頭は黒穂の俵巻にしています。雨よけに杉板を載せました。

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(上)玄関左の蓑垣は下を建仁寺垣にし、上は黒穂を三段掻き付けています。

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(上)下向きに掻き付けた黒穂の先端を切りそろえたものが鎧垣となります。

第二回に続く